パソコンのSSDが壊れる理由:知っておきたい寿命と対策

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1週間ほど前の話ですが、パソコンで作業していたら、突然「プチン」という音がして、電源が切れて2度と電源が入らなくなってしまいました。データ復旧サービスに送って、診断してもらったところ、重度の故障ということでした。パソコンは6年前に購入したもの。データ復旧はできるというけど費用13万円

データは惜しいけど諦めました。こうならないように覚書です

SSDは、HDDのように物理的な駆動部分を持たないため、衝撃に強く故障しにくいと思われがちです。しかし実際には、以下のような原因でSSDも故障する可能性があります。私も故障しにくいと誌っているがゆえにバックアップをあまりしてませんでした。いまのところ、新しいpc、スマホにしたところで

アプリ等は古いものは移行できなかったり、メールは広告ばかり、パスワードや写真動画は別にバックアップしてるのがほとんどだし、バックアップから復旧したことがなかったので甘く考えてました。

  1. 書き込み限界による寿命

SSDには、データの書き換え回数に限りがあります。これを「書き込み耐性」と呼び、TLC、QLC、PLCなど、SSDの種類によって大きく異なります。

TLC NANDフラッシュメモリ: 比較的安価ですが、書き込み耐性が低めです。
QLC NANDフラッシュメモリ: TLCより更に安価ですが、書き込み耐性は低くなります。
PLC NANDフラッシュメモリ: QLCよりも更に書き込み密度を高めたもので、書き込み耐性は低くなります。
SSDの寿命は、書き込み耐性の上限に達するとデータの書き込みができなくなることで訪れます。ただし、通常の使用で寿命に達するまでには、数年から10年以上かかる場合がほとんどです。ただ、最近AIの登場で、メモリの使用頻度はかなり上がっていると思われ、寿命はもっと早いと推測します。

  1. コントローラーの故障

SSDは、データの読み書きを制御するコントローラーと呼ばれるICチップを搭載しています。このコントローラーが故障すると、SSD自体が認識されなくなったり、データの読み書きができなくなったりする可能性があります。

  1. ファームウェアの不具合

SSDの動作を制御するファームウェアにバグや不具合があると、SSDが正常に動作しなくなることがあります。メーカーはファームウェアのアップデートを提供することがあるので、こまめにアップデートを確認することが大切です。

SSDは、高温に弱いという特性があります。長時間高温にさらされると、SSDの寿命が短くなる可能性があります。特に、ノートパソコンのように排熱が難しい環境では注意が必要です。これは、アレニウスの法則にもとづきます。アレニウスの法則は、化学反応の速度は温度に依存し、温度が上昇するにつれて反応速度が速くなることを示しています。 SSD内の化学反応も高温環境下では加速し、劣化を早める原因となります。

アレニウスの法則
化学反応速度の温度依存性を予測する。部品の経年劣化の主因が温度である場合,部品の寿命τはアレニウスの式「τ=A・exp(Ea/kT)」(A,Ea:故障モードごとに固有の定数,T:絶対温度,k:ボルツマン定数)で近似できる。加速試験を行ったり...

簡単にいうと使用温度が10℃上がれば寿命は2分の1になり、 10℃ 下がれば寿命は2倍になるという法則で、10℃ 2倍則とも呼ばれます。

これは、パソコンに限らず電化製品すべてに適用されます。なので私は電化製品の機械的寿命は7~8年と考えます。故にいくら整備したといっても中古品は買いません。買うとしても寿命を理解して壊れてもいいと思えるものしか買う気がありません。

パソコンの動作温度 パソコンのマニュアルや、カタログには必ず「使用環境条件」があり、「温度:5℃~35℃、湿度:30%~80%(結露なきこと)」といった条件でパソコンを使用するように記載されています。いまさらですが、説明書はよく読まないとだめですね。エアコンで室温は下げていてもPCの中まではわかりにくいし、ファンの外側はほこりなどついてなかったので、掃除もしなかったのでこれも寿命を短くする原因でしたね

5.過電圧・静電気

落雷などによる過電圧や、静電気によってSSDが故障する可能性があります。

SSDの寿命を延ばす対策方法
SSDの寿命を延ばし、故障を防ぐためには、以下の対策方法を実践することが有効です。

  1. 書き込み量を減らす

不要なファイルは削除する: SSDの空き容量を増やすことで、書き込み回数を減らすことができます。
テンポラリファイルの保存先を変更する: ブラウザなどのテンポラリファイルは、HDDなどの別のドライブに保存するように設定しましょう。
仮想メモリをHDDに設定する: Windowsの仮想メモリをHDDに設定することで、SSDへの書き込み負荷を軽減できます。

  1. 冷却を強化する

風通しの良い場所に設置する: パソコン本体の設置場所を工夫し、風通しを良くしましょう。
冷却グッズを使用する: 冷却ファンや冷却シートを使用して、SSDの温度上昇を抑えましょう。

  1. 定期的にバックアップを取る

SSDは、突然故障する可能性もあります。万が一に備え、定期的にデータのバックアップを取りましょう。

  1. ファームウェアを最新の状態に保つ

メーカーのウェブサイトなどで、SSDのファームウェアのアップデート情報を確認し、最新の状態に保ちましょう。

まとめ
SSDは、HDDに比べて高速で耐久性にも優れていますが、寿命や故障の原因があることを理解しておくことが重要です。今回ご紹介した対策方法を実践することで、SSDの寿命を延ばし、大切なデータを守りましょう。

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